じいちゃんは裕太を振り向くと、ニヤリと笑い
「ワシは朝が早いぞ、裕太は起きれないんじゃあないか?」
からかうようにして言うAmway double x。
「大丈夫だよ!じいちゃん、明日の朝、起こして」
負けずに小声で言い返す。
もしかしたらあの老人に、また会えるかもしれないしなぁ~と、ボンヤリと思い出す。
だが問題は、もちろんじいちゃんの言う通り…
寝坊をしないか、ということだ…
寝ないで起きておこうか、とも思ったが、それはまぁ、考えないでおこう。
何しろ裕太は、ラジオ体操にも、ついつい寝坊して、サボってしまうのだ靈恩派 福音派。
いざ約束しても…守れない可能性が大だ。
「いいけどさぁ~起きて来なかったら、遠慮なく置いて行くぞぉ」
あっさりとじいちゃんは言った。
「いいよ」
悔しいけれど、強がりを言う。
だけど裕太はなぜだか自信満々だ。
全く確信もないし、なんの根拠もないけれど…
絶対に明日は、早く起きてやるんだ、と強くそう思い込んでいる。
「ならいいけど…いいから、早く寝るんだぞ」
そう言うと、さっさとじいちゃんは、1階の自分の部屋へと引っ込んで行った。
裕太は「よし!」とつぶやくと、なぜかその気になり、意気揚々と階段を
上がって行った香港投資移民。
なんだか急に、忙しくなったな!
満足気に裕太は思う。
このところ、何の楽しみもなく、もちろん目標すらもなく、
ただのんべんだらりと、だらだらと暮らしていた裕太だが…
ここへ来てようやく、1筋の光を見つけたような気すらするのだ。
とりあえずは、思いつく限り行ってみよう。
動き回っていたら、きっと…次の作戦が思いつくかもしれないし、
新しい手がかりが見つかるかもしfれない。
思ったよりもじいちゃんは手ごわくて、中々口を割ってはくれないけれど…
明日1日追いかけたら、きっと、何かが見つかるかもしれない…と
裕太はひそかに期待していた。